はじめに こんにちは、ソウゾウSoftware Engineerの@sue71です。連載:メルカリShops 開発の裏側 Vol.2の13日目を担当させていただきます。 以前メルカリメルカリShopsの技術スタックと、その選定理由でBFFの実装にGraphQLを採用していることをお伝えしました。メルカリShopsをリリースしてから約半年たった今、これまでを振り返ってGraphQLサーバーを実装する上での課題やあらかじめ考えておくと良い項目をまとめてみました。また、本記事ではメルカリShopsでGraphQLの実装としてApolloを採用しているため、Apolloの利用が前提の話もいくつか混在しています。予めご容赦ください。 GraphQLの説明や、メルカリShopsの実装方法に関しては以前こちらの記事で紹介しています。こちらも是非ご覧ください。 パフォーマンス課題 GraphQLは、アプリ
従業員データベース機能の開発を担当している渡邉です。最近公開したGemであるactiverecord-tenant-level-securityの紹介をします。 SmartHRにおけるマルチテナントの現在 私たちが開発するSmartHRはお客様ごとに1つの環境を提供する、マルチテナント型SaaSです。サービス全体で1つのデータベースを持ち、複数のテナントのデータが混ざらないように、SQLで問い合わせを行います。 1つの環境ごとに1つのデータベースを持つ方式は安全性の面で優れていますが、スキーマの保守やマイグレーションにかかる時間の増加など、多くの技術的な困難をもたらします。この選択の背景については、2018年に書かれた以下の記事もご覧ください。 tech.smarthr.jp とはいえ、常にテナントごとのWHERE句を意識しながらコードを書くのは大変ですし、不具合の温床になります。幸い、私
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