不況下で企業が大掛かりな設備投資に二の足を踏む中、アップグレードが必要なデータセンターのアウトソーシングは、SMB(中堅・中小企業)のCIOにとって魅力的な選択肢かもしれない。しかし不況であろうとなかろうと、確固としたデータセンター戦略がまず何よりも優先されるということが、何人かのIT責任者を取材して得た結論だった。 オンラインオークションを手掛ける成長企業PropertyRoomのデイブ・バンクスCTO(最高技術責任者)は、カリフォルニア州ミッションビエホの本社近くにあるSavvisのコロケーション施設にスペースを借り、PropertyRoomのバックエンド業務を担うITインフラを運用している。2003年にバンクス氏が同社入りした当時、会社は既にサーバを保有しており、それを利用するのは理にかなっていた。機能強化や修理が必要になれば、同氏が自分で中身を詰め替えて手を加えることが可能だ。 し