松野文部科学大臣は、おととしノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学の天野浩教授の研究室を視察したあと、記者団に対し、経済の再生に向け、大学と企業などが共同で研究を行う「産学連携」を引き続き推進していく考えを示しました。 視察のあと、天野教授は記者団に対し、「企業と大学は壁が今まであって、なかなか産学連携が進まなかった。連携を進めるには現場で研究する人たちが安心して研究に没頭できる環境が必要だ」と述べました。 これに対し、松野大臣は「研究開発のこれからの中心となるAI=人工知能も、企業の持っているビッグデータを活用することが不可欠だ」と述べました。 そのうえで、松野大臣は、経済の再生に向け政府が企業から大学などへの投資額を10年間で3倍に増やすことを目指していることに関連して、「大学の現場、企業の考えを聞きながら、日本型の産学連携の方法を共同して作っていく必要がある」と述べました。