慢性腎臓病の診断基準、およびステージ分類で重要な指標となるのが、GFR(糸球体ろ過量)です。GFRは糸球体の老廃物を尿へ排泄する能力を示しており、値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。GFRを調べるには、血液検査による血清クレアチニン値を用いた計算式によって求める数値である推算糸球体ろ過量(eGFR)を用いる方法と24時間蓄尿によって調べるクレアチニン・クリアランスによる方法があります。クレアチニン・クリアランスは、腎臓が1分間に血液からどれだけの量のクレアチニン(体内の老廃物の一つ)を排除しているかを調べる方法で、eGFRよりも精度が高い検査といえます。