2回にわたってお伝えしているNHKスペシャル「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」の撮影記録。後編は、変わりゆくアマゾン先住民の姿、そして、部族の最後の生き残りとなったアウラから教えてもらった″彼だけの言葉″について、記したいと思います。(映像取材部カメラマン 菅井禎亮) 未知の部族の最後の生き残りとなったアウラが現在住んでいる場所は、ブラジル政府が先住民族を保護するために区画化している「アウトツリアス先住民保護区」。 「アワ族」と呼ばれる先住民が住んでいる村でした。 村は森を南北に150m、東西に70~80mほどに切り開いた形になっていて、真ん中が広場に。その外側に家が建ち並んでいました。北側半分はヤシの葉の屋根で覆われた先住民族特有の昔ながらの家々が10軒ほど。そして南側には、ブラジル政府の宿泊施設と保健所のほか、土壁やレンガ作りの家が6軒建っていました。 村に着いて、車を降りた私た