ブックマーク / huzi.blog.ocn.ne.jp (11)

  • 私の闇の奥: アメリカがはっきり見える場所

    アメリカ旅行してみてもアメリカはよく見えません。ニューヨークのブロードウェーイなどに行ってみてもアメリカは見えません。いまアメリカを見据えることの出来る飛び切り良い場所はベネズエラです。 ウクライナではクーデターが成功しました。ベネズエラでもクーデターを狙う反政府争乱が進行中ですが、こちらにはロシアという邪魔者はいませんし、ケリー現米国務長官が、依然として、ぬけぬけと「中南米はアメリカの裏庭だ」と公言している位ですので、裏庭でのアメリカの赤裸裸な醜い姿がはっきり見えます。ベネズエラのマスメディアは今もなお保守的資の支配下にありますから、ベネズエラから、あるいは、その近隣から発信される英語スペイン語の報道はアメリカ寄りに偏向していますが、ネット上で探せば、そうでない情報にも結構行き当たります。その例として、まずアルジャジーラ・アメリカの記事を挙げておきます。 http://www.

    takamm
    takamm 2014/02/28
    アンドレ・ヴルチェックというジャーナリストの『Soon, the Battle for Venezuela』によると、いまベネズエラはこういう状況らしい。「ベネズエラよ、彼等(米国と米国上流層)は御前の葬式のガウンをもう縫っているところだ」
  • 私の闇の奥: 年中行事「米韓合同軍事演習」

    朝鮮戦争(1950〜53年)についての歴史や論説は著者の思想的立場が必然的に反映していて,裸の歴史的事実など存在しないと言えるかもしれません。朝鮮戦争歴史に限らず、一般的に「裸の事実は存在しない」という言明は、ポストモダーンの時代として、一つのクリシェであるとも言えましょう。しかし、裸の、あるいは殆ど裸と判断される歴史的事実は、勿論、存在します。朝鮮戦争の場合に、私のこれからの議論の基礎として、否定し難い歴史的事実を二つ挙げましょう。 その一つは、北朝鮮の土地全域が米軍の激烈な焦土化作戦の対象となり、山村の小部落までもが爆撃を受けたことです。ウィキペディア(日語版)には「アメリカ空軍は80万回以上、海軍航空隊は25万回以上の爆撃を行った。その85パーセントは民間施設を目標とした。56万4436トンの爆弾と3万2357トンのナパーム弾が投下され、爆弾の総重量は60万トン以上にのぼり、第

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    takamm 2013/04/19
    オバマ政府は北朝鮮を震え上がらせるためにザ・プレイブックと名付けた計画を立て米韓合同軍事演習の時期に合わせて米国の威力を誇示する手順を定めました。これが核攻撃に重点を置く威嚇と挑発でなくて何でしょうか
  • 私の闇の奥: リビアの息の根(2)

    ベンガジ事件、つまり、2012年9月11日、アメリカのリビア大使クリス・スティーブンスがリビア東部の都市ベンガジで何者かの襲撃を受けて殺害された事件の真相は、すでに3ヶ月経過した今も明らかにされず、謎は深まるばかりといった様相を呈しています。しかも、オバマ大統領の再選が決まった二日後に、国民的な人気も高く4年後には次期大統領候補という声まで掛かっていたペトレイアス米国中央情報局(CIA)長官(60歳)が不倫発覚で突然オバマ大統領に辞表を出して即刻辞任するという事態が発生しました。ペトレイアス氏はアメリカ軍の最高司令官の地位を占めていた名声赫赫たる退役将軍で、今週中にCIA長官として米国議会の下院と上院の委員会で、ベンガジ事件について、宣誓下の証言を行なう予定でしたが、オバマ政府は辞任を理由にペトレイアス氏を委員会に出席させない模様であり、その一方で、ペトレイアス氏の辞任はベンガジ事件とは何

    takamm
    takamm 2012/11/24
    ペトレイアス米国中央情報局(CIA)長官の辞任は、リビア大使館襲撃・大使殺害事件のCover Up(隠蔽)のためという見方。
  • 私の闇の奥: 民営化(Privatization)(2)

    このブログの2011年6月15日付けの記事『リビアとハイチで何が見えるか(3)』で、その時点でのハイチの復興状況に関する公式発表の数字を引いて、私は次のように書きました。 ■ 多数の被災した貧困層の人々が救われていないという事実が、彼らの福祉のためにお金が使われていないということを端的に意味していることは動かぬところで、別様の解釈の余地はありません。米国の下院の外交小委員会でユタ出身の共和党議員Chaffetz がUSAIDの長官Rajiv Shah を厳しく追及論難していたのは、USAIDのハイチでの援助資金の使途に透明性がなく、USAIDの支配力が大きく及ぶと考えられる一万をこえるNGOの活動に対する統制が殆ど全く取れずに野放し状態にあるということです。これは大マスメディアで何度か目にした数字ですが、USAIDなどを通じてアメリカ政府がハイチ復興の事業契約向けに支出した100ドルの内

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    takamm 2012/03/25
    ビル・クリントンと中南米の悪らつな30人の民営化人士たち—かつて左翼・リベラル、良心的な協会関係者を虐殺していたWACL(世界反共連盟)を連想させる。
  • 私の闇の奥: 民営化(Privatization)(1)

    私は物理学者としての訓練を受け、物理学や化学の教師として生計を立ててきたこともあり、「原爆の父」と呼ばれる物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記も書きましたから、彼が初代所長であったロスアラモス研究所には継続的な関心を持っています。このロアラモス研究所で広島,長崎に投下された原爆が製造されましたが、オッペンハイマーが演じたのは父親というよりも熱心で達者な産婆の役であったと私は思っています。ロスアラモス研究所への私の思い入れは、善くも悪くも、かなり強いものがあります。それは物理学とは何か、物理学を学ぶとは何を意味するか、という私にとっては、大袈裟に言えば、私の一生に関わる反省と結びついているからです。 ロスアラモス国立研究所は原爆を製造するために1943年にニューメキシコ州のロスアラモスに建設されました。現在では核兵器を含む先端軍事研究と基礎科学研究が行われていて、総雇用者数約1万、総運

    takamm
    takamm 2012/03/15
    藤永茂氏、民営化を語る。「ベクテル社のことを思うとこの民営化という言葉そのものが既に空しく、ベクテル社という企業体の存在自体がアメリカという巨大国家そのものの象徴のように思えて来るのを禁じ得ません。」
  • 私の闇の奥: パトリス・ルムンバの暗殺(2)

    前回に翻訳を始めたキャンベル教授の論考: 50 years after Lumumba: The burden of history, Iterations of assassination in Africa. (ルムンバから50年:歴史の重荷、アフリカにおける暗殺の繰り返し) の翻訳の続きです。 *************************** コンゴで西欧が犯した残虐行為の記録文書は著述家アダム・ホクシールドのおかげでより広くの人々の知るところとなった。彼の著書“レオポルド王の亡霊”はアフリカ人の研究者や学者が及びうるより広汎な読者層に達したのだ。ホクシールドはマーク・トウェーンの作品を足場にして植民地経営がもたらした略奪と殺戮をより多くの人々に知らしめた。 マルコムXは、彼の全盛期に、主流の歴史家たちに挑戦して、アフリカ全土にわたる大虐殺の歴史をルムンバの殺害とコ

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    takamm 2011/11/25
    三人の偉大な自由の戦士たちのこの歴史的会合から4ヶ月後にマルコムXはハーレムで銃弾に倒され、続いてCIAはチェ・ゲバラを追いつめて殺害した。
  • 私の闇の奥: パトリス・ルムンバの暗殺(1)

    1961年1月17日午後9時40分過ぎ、コンゴのカタンガの森の中でパトリス・ルムンバは、ベルギー軍憲兵たちによって、銃殺されました。35歳。今年は50年の記念の年に当ります。去る1月にはニューヨークタイムズやガーディアンなどにもパトリス・ルムンバ暗殺回顧の長い記事が出ました。 この暗殺を“二十世紀で最も重要な暗殺”と呼ぶジャーナリストや学者がいます。二十世紀中には、ガンジー、ルクセンブルク、トロツキー、ケネディ、ルーサー・キング、などなど、実に枚挙にいとまのない無数の暗殺が行なわれましたから、二十世紀で最も重要な暗殺という措定は異常にも思え、注目に値します。理由を探らなければなりません。パトリス・ルムンバを殺した同じ力が同じ理由で、この記念の年の10月20日、リビアのカダフィを殺しました。この事実は、パトリス・ルムンバ暗殺の歴史的象徴的意義の重みを計る場合の有力なヒントになります。 パ

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    takamm 2011/11/16
    ルムンバの暗殺の時以来、真の独立の道を辿ろうとしたアフリカ人指導者のほとんど誰もが暗殺された:Eduardo Mondlane, Amilcar Cabral, Herbert Chitepo, Samora Machel, Thomas Sankara, Felix Moumie, Chris Hani, Steve Biko・・・
  • 私の闇の奥: アフリカが、コンゴが危ない

    この記事はカダフィが殺害され、日の新聞各紙がリビアについての社説を出した10月22日(土)に書いています。読売,朝日、毎日、産経、日経、西日をチェックしましたが、今回のリビア紛争を大局的に見た場合の核心がアフリカ問題であることにいささかでも触れた社説は見当たりません。この事の他にも心の凍る想いのする共通点がこれら六つの社説にありますが、今日はリビア問題がアフリカ問題である事を、これ以上の明確さは望めないような形で説いた John Pilger の論説の翻訳を試みます。この論説はカダフィ死亡の直前の10月20日に発表されました。原文は下記のサイトにあります。 http://www.johnpilger.com/articles/the-son-of-africa-claims-a-continents-crown-jewels ****************************

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    takamm 2011/10/27
    藤永氏は「リビア問題はアフリカの問題だという視点を忘れたら何も見えない」と言う。「USとその帝国主義的パートナーによるリビアの事実上の征服は19世紀末の『アフリカの争奪」の現代版の開始を告げるものである
  • 私の闇の奥: リビア挽歌(2)

    いま、リビアについての我々の関心は(好奇心は)、カダフィが何処でどのようにして捕まり、どのように処分されるかに釘付けにされているようですが、我々の当の関心は、今回のリビア内戦でNATOが何をしたか、何をしているかに集中されるべきだと私は考えます。 カダフィの政府軍による大虐殺からリビア国民を守るという名目の下に開始されたNATOによるリビア空爆は、想像を絶する物凄さで行なわれました。8月23日のNATOの公式発表、: http://www.jfcnaples.nato.int/Unified_Protector/page190905552.aspx によると、過去五ヶ月間にNATO空軍機の出撃回数(sorties)は2万回を超えました。一日あたり130回の物凄さです。 対地攻撃を行なった戦闘爆撃機が一機に複数の爆弾や誘導ミサイルを搭載しているとすると、正確激烈な破壊力を持った数万

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    takamm 2011/08/31
    同意。南ア与党青年幹部「国外に侵略行為を及ぼさず、国内の市民の大部分が平和で順調な日常生活を営んでいる独立国に対して外国が一方的に軍事攻撃を加えてその市民の生活を破壊することは断じて許すことが出来ない
  • 私の闇の奥

    前回の終りに言及した記録映画“Guns for Hire: Congo 2006”は色々の意味で興味の尽きない内容を持っています。controversialな主題について記録映画を撮る時の「心得」といったものまで学ぶことが出来ます。映画のタイトルも巧みに選ばれています。普通、hired gunとは、プロの殺し屋とか、プライベートな傭兵を意味します。何だか面白そうではありませんか。中央アフリカ取材15年の経験を持つと自称するSam Kileyという白人の制作した映画で彼自身が画面にも現われて全体のナレーションを担当し、インタービューを行っています。主役はConrad Thorpeという元英国軍特殊部隊の中佐で、見るからにタフガイの白人です。以下、映画の中で呼ばれているように、コンラッドと呼ぶことにします。 まず、ビルンガ国立公園が絶滅の危機に曝された野生動物の楽園として描かれ、続いて、密猟

    takamm
    takamm 2011/08/24
    【拡散希望!】藤永茂「リビア挽歌(1)」「この『リビアの春』は本当の春ではありません。北アフリカの青年たちはもう一度立ち上がらなければなりません」
  • 私の闇の奥: マドレーヌ・オールブライトの言葉

    takamm
    takamm 2011/02/02
    イラク人に対する緩慢な虐殺の責任者としてのオルブライト、そしてその不誠実。さすが藤永氏の筆法は鋭い。
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