ノーベル文学賞 選考委の教授、一端明かす2011年6月10日10時13分 ラルフ教授 ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーの18人の会員の一人、イエーテボリ大学のボー・ラルフ教授が1日、東京大で講演した。候補者やそれに対する評価は50年間非公表。秘密のベールに包まれているが、教授は「選考は時勢の影響を受ける」と選考過程の一端を明かした。 選考は毎年、2月1日までに世界中のアカデミーや作家協会、文学・言語学の教授らから推薦を募り、4月までに15〜20人の候補者に絞る。5人の委員が5月末までに最終候補者5人を選定。9月から議論を始め、最終的には投票で受賞者を決めるという。 教授は、アルフレッド・ノーベルが遺言で五つの授賞条件を残したことを紹介。「時勢に適合したもの」をその一つとして挙げた。「選考は流行の影響を受ける。スウェーデンでは今、俳句がはやっている」と話した。 日本の文学者が