【台北時事】台湾・台北市郊外にある私立淡江大学がこのほど、作家、村上春樹さんの研究センターを開設した。22日には専門家らを招いた記念式典が開かれ、村上さん本人からも開設を祝うメッセージが寄せられた。 村上さんは台湾で最も人気のある日本人作家。1980年代から頼明珠さんらの翻訳作品が数多く出版され、若者を中心に村上ブームを巻き起こした。その後、人気は香港、中国大陸など他の中国語圏に広がっていった。 センター主任の曽秋桂教授(日本文学)は「村上作品はなぜ世界中で読まれているのか。文学のみならず、文化、社会、経済などあらゆる分野への影響を内外の専門家とともに研究し、『村上春樹学』を確立したい」と抱負を語った。2015年7月には北九州市で国際シンポジウムを開催する予定だ。