今年の正月明け、買い物をした時にレジの可愛らしいお姉さんが「銭洗弁天で洗った5円玉をお配りしています」と言ってきた。 (あらまぁそれは嬉しい)と思っていたら、お姉さんが「もし、よろしかったらご家族の分も差し上げますよ」と言い、可愛らしい笑顔のまま首を少し傾け(さぁ何枚必要ですか?)と、澄んだ瞳で問いかけてきた。その視線を受け、一瞬。本当に一瞬。ほんの一瞬の間に、私はものすごく沢山の事を考えた。私が必要な枚数は1枚だ。だって家族はいないし、一人暮らしだし。いや、地元に両親と滅多に会わない姉がいるけれど両親と次に会うのは3月だし、その頃には銭洗弁天の5円の事なんて忘れてしまいそうだし。あ、でも家族じゃなくても身近な人の分なら貰ってもいいんだろうな。でも、数少ない友達とは次いつ会うか分からないし。会うの年に数回だし。やっぱりその頃には銭洗弁天の5円の事なんて忘れちゃってるだろうし。ていうか。こう
![店員さんになんて言うか迷った挙句、出た言葉は見栄だった - 能面ヅラ美](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7cab0bcacc4c2d0a6cdb089a3c43711f2008f6eb/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41iAZL2mDeL._SX250_CR-26%2C77%2C276%2C270_.jpg)