数学における正規数(せいきすう、(英: normal number)とは、実数のうち、その小数部の数字が一様に分布し、数字の列が現れる頻度に偏りがないものをいう(より詳細な定義については #定義 を参照)。 r 進法での表示についてこの性質を持つ数を r 進正規数という。単に正規数と述べた場合は、2 以上の任意の整数 r に対して r 進正規数であることを意味する。 一般論としてほとんど全ての実数が正規数であることが知られているが、その証明は構成的(英語版)でないため、正規数であることが判明している具体的な数は非常に限られている。例えば、2の平方根、円周率、ネイピア数はそれぞれ正規数だと予想されているが、その通りか否かは未だ知られていない。 定義[編集] 本記事では数学のみならず計算機科学の用語および記号も用いる。Σ を r 個の文字の集合(アルファベット)とする。Σ∞ で Σ の元からな