鉄を用いた安価で効率のよい水素化触媒を開発 -1分以内の高速での水素化反応を実現、従来法の数百分の1に反応時間を短縮- ポイント 水素化反応触媒としてレアメタルのパラジウムではなく安価で豊富にある鉄を利用 水にも有機化合物にも親和性が高い樹脂にナノ化した鉄粒子を付着 反応溶媒として毒性の低いアルコールも利用でき安全性が向上 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)とマギル大学(ヘザー マンロー·ブラム学長)は、鉄を用いた新しい水素化触媒[1]を開発し、石油化学品製造において極めて重要な水素化反応を1分以内で進行させることに成功しました。これは、環境資源科学研究センター(篠崎一雄センター長)グリーンナノ触媒研究チームの魚住泰広チームリーダー(自然科学研究機構分子科学研究所錯体触媒研究部門 教授兼務)、山田陽一副チームリーダー、ならびにカナダのマギル大学化学科ムーレス研究室のオードリー ム