表紙のニホンザルは百合カップルです この『Homosexual Behaviour in Animals: An Evolutionary Perspective』は、動物の同性愛行動に関するアカデミックな研究を揺籃期のものから最新のものまで振り返った上で、主に鳥類と霊長類についての比較的新しい論文を集めた本。表紙のニホンザルはメス同士のカップルです。え、「上下関係を示すためにマウンティングしてるだけだろ」? 違うんです。研究によれば、ニホンザルはこの動作でクリトリスの摩擦による性的刺激を得ているんだそうですよ。「オスがいなくて欲求不満なだけで、同性愛ではないのでは」? それが、興味を持ったオスが近づいてきても追い払うんだそうですよニホンザルのメスカップルは。「なぜ子供ができないのに同性愛行為を?」そう、まさしくその問いに答えるのがこの本。 Bagemihl(1999)*1が、哺乳類、鳥類
![『Homosexual Behaviour in Animals: An Evolutionary Perspective』(Sommer, V. & Vasey, P. L. 編著, Camblidge University Press)感想 - 石壁に百合の花咲く](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a0a41d39b6f56a8118206ae5c35b3391d0b24f5b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51ngz2pEu1L.jpg)