2022年9月16日のブックマーク (1件)

  • 一語多義の豊かさについて愚考する 〜「源氏物語」瀬戸内寂聴訳その9(番外編) - ことばを食する

    書庫であり、書斎であり、アトリエでもあり、見方を変えれば整理不可能なあきれた物置、そして夜毎独り呑みの空間である6畳の部屋。そこにある机上、および手が届く範囲には常時4、50冊のが積まれているか並んでいます。未読のいわゆる<積読>がある一方、何らかの理由で昔のを書架の奥から探し出し、ものぐさで元に戻さないままになっているのも結構あります。 そんな<出戻り>が手元に積み重なる原因の一つは、今読んでいる作品から連想が弾けて、「確か...」と以前に読んだけれど記憶が曖昧なを再び開きたくなるためです。 この1年半、途切れ途切れに「源氏物語」を読み進めながら、源氏について書かれた<出戻り>や新しい関連が、手の届く範囲で一角を占めるまでになりました。 面白いのは<出戻り>でありながら、拾い読みして刺さる一節に遭遇すると(かつて読んだはずなのに全く記憶に残っていない)、そもそもの発端であ

    一語多義の豊かさについて愚考する 〜「源氏物語」瀬戸内寂聴訳その9(番外編) - ことばを食する