IT業界で「いぶし銀エンジニア」の争奪戦が起きている。消えるはずだったレガシーシステムを支える50〜60代のエンジニアが転職市場でひっぱりだこだ。年収800万円台からスキルによっては2000万円の求人も。年齢上限もじわじわと上がり続ける。一方で、大企業にいながら再雇用にも苦労する同世代のエンジニアもいる。ITエンジニアたちの定年なき世界とは。 「消える」はずが足りない人材に。誰も予想しなかった未来 2025年4月、東名高速道路などでETCシステムに障害が発生、料金所が混乱し、大渋滞が長時間続いた。原因は中日本高速道路(NEXCO中日本)が古いETCシステムを新システムに移行する過程で起きた不具合だ。事件を報じた日本経済新聞の2025年4月7日付けの記事は、老朽化したシステム(レガシーシステム)の継ぎはぎ改修による複雑化や、システム技術者不足などの構造的な課題が背景にあると指摘した。 「レガ

