五十嵐健夫 Takeo Igarashi Takeo Igarashi 誰でも簡単に 落書きから立体へ、 そしてアニメーションへ 五十嵐健夫氏は、博士課程在学中につくった 「Teddy」という3次元CGのモデリングシステム の作者として知られている。Teddyは、手描き のスケッチから立体モデルをつくりだすプログ ラムだ。ペンやマウスでアヒルの絵を落書きす ると、ぬいぐるみのようにふっくらしたアヒル らしい立体が自動的にできる。手描きの味が残 った、スケッチ風のレンダリングが特徴だ。で きた立体を回転させると、それにつれて背面や 天から見たアヒルが現れる。 精緻でクールな立体を作成するいかにも3次 元CGというソフトウェアは数多くあるが、3次 元モデルのデータを入力するために、専用の入 力機器を使ったり、立体を細々としたメッシュ に区切って座標値を入力するなど、専門知識と 根気のいる作