対面時のように,黙って頷くだけでは相手に伝わりません。対面時以上に「そうですね」「はい」と声を出して相槌を打ちましょう。大勢が同時参加していて,全員が声で相槌を打つと大変な場合もあります。その場合は,テキストチャットツールなどでリアクションを行うのも有効でしょう。 コミュニケーション時に発話が衝突すると,人は発話を諦めてしまう傾向があることが分かっています [Sacks et al., 1974]。対面時は相手が話し始めようとする様子が視線・表情などからうかがえるので,人は自然に発話の衝突をある程度回避しています。しかし,遠隔地間では上述のとおりこれらのノンバーバル情報が伝わりにくいので,誰がいつ発話し始めるか互いに判断しにくく,発話の衝突が起こりやすいです [玉木ら, 2012]。あるいは,発言の衝突をおそれて,ほとんど発言しない参加者が現れることも多いです。この事態を避けるためには,明