梶田隆章・東京大宇宙線研究所長のノーベル物理学賞につながった観測装置「スーパーカミオカンデ」には、後継となる「ハイパーカミオカンデ」の建設が計画されている。 既に、実現に向けて国際共同研究グループが2015年1月に発足しているが、問題は事業費。スーパーカミオカンデの8倍にあたる800億円もするのだ。 100万トンの水タンクと10万個の光センサー 2015年10月6日に発表された梶田教授のノーベル物理学賞受賞では、素粒子の一種であるニュートリノに重さがあることが初めて証明したことが評価された。このニュートリノ振動を観測したのが、岐阜県飛騨市にあるスーパーカミオカンデだ。 スーパーカミオカンデは、2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんが発案した「カミオカンデ」の後継機で、1996年に稼働した。5万トンの水を蓄えたタンクと壁に設置された光センサーからなる。タンクが3000トンだった初
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