【鼎談】 科学コミュニケーションを考える 社会への説明責任を果たし, 理解と支持を得ながら研究を行う 科学者と社会の間で,科学にかかわる情報をやりとりすることを「科学コミュニケーション」と呼ぶ。歴史を振り返ると,科学技術への誤った理解により,過剰な期待や批判が生まれてきた。医療・科学の健全な発達のためには,研究者・医療者が関与する医療技術の社会全体での位置付けと責任をあらためて認識し,患者さんの理解と現実のギャップを解決していくことが求められる。 本鼎談では,遺伝子組換えと再生医療分野での事例を基に,社会的な理解を得ながら研究を進める必要性について論じていただいた。 八代 髙橋先生は昨年9月,iPS細胞から作製した網膜色素上皮細胞の移植を,世界で初めて患者さんに対して行いました。その際にもさまざまな情報発信をされていましたが,先生はそれ以前から社会と再生医療の関係構築のために積極的な科学コ
![【鼎談】 科学コミュニケーションを考える:医学書院/週刊医学界新聞(第3142号 2015年09月21日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8a4dff8a9e522297397c704998bf26eb76ca2858/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.igaku-shoin.co.jp%2Fpackages%2Figaku_shoin%2Fthemes%2Figaku_shoin%2Fassets%2Fimages%2Figakushoin_paper.png)