印刷 アイヌ民族博物館で、古式舞踊を観覧する天皇陛下=11日午後3時36分、北海道白老町、代表撮影 北海道を訪れている天皇陛下は11日、白老町のアイヌ民族博物館を視察した。宮内庁によると、陛下がアイヌ文化に特化した施設を訪問するのは初めて。伝統的な衣装や暮らしぶりを説明する展示を、興味深そうに見て回った。 その後、伝統衣装をまとった踊り手らによるアイヌの古式舞踊を観覧した。女性が遠くにいる大切な人を思う気持ちを表現した切ない歌や、男性が大地を踏みならす力強い踊り、竹に糸を張った伝統楽器ムックリ(口琴)の演奏などが披露された。 今回の踊り手のうち5人は、2004年3月に、陛下の古希のお祝いとして、皇居で舞踊を披露したメンバーだった。陛下は今回の演舞後、舞台へ歩み寄り、「あのときはどうもありがとう」と述べた。