カーリングの日本代表チームは、男子が「SC軽井沢クラブ」、女子が「ロコ・ソラーレ北見」。国内で勝ち抜いたチームが丸ごとオリンピックに出場するかたちだ。なぜ、各チームから優秀な選手を選ぶ「選抜」にしないのか。「カーリングはチームワークが大事だから」というだけでは片付けられない“本当の理由”を、カーリング取材歴9年で、今回も平昌五輪の取材を続けている竹田聡一郎氏が解説する。 * * * 平昌五輪も後半戦に突入し、カーリングもラウンドロビン(総当たり予選リーグ)はクライマックスだ。女子代表のロコ・ソラーレ北見(以下LS北見)は決勝トーナメント進出も見えてきた。男子日本代表のSC軽井沢クラブは2連勝が求められる正念場だ。 長年、カーリングを取材していると素朴な疑問をぶつけられることが多いのだが、最も説明が大変なのが「なぜ単独チームで代表を出すのか。選抜制にしないのか」という問いだ。 「カーリングは