ネット上の“凶悪犯罪者”が、現実の世界に姿を現した。人気ライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作者、伏見つかささんに脅迫メールを送りつけたとして、脅迫罪に問われた男性被告(33)の公判。「死ね詐欺師」「探偵雇ってでも住所割り出してやるからな」-。憎しみを込め、9千回送信ボタンを押し続けた被告の実像が、法廷で明らかにされた。(時吉達也) 「俺の妹」はアニメやゲームなどのオタク趣味を隠し持つ中学生の妹「高坂桐乃」に振り回される兄の生活を描いた作品。累計販売部数が400万部を超え、アニメ化されるなど絶大な人気を誇る。 被告は昨年11月、主人公と別の女性キャラクターの恋愛話が進行し、お気に入りだった「桐乃」の登場回数が作品中で減少していったことなどの不満から、「お前ら詐欺師の住所割り出してやるからな」「逃げられると思うなよカスが」などと計10通の脅迫メールを送ったとして、今年5月に起訴