来日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は13日午前、国会内で講演し、中国国内で相次ぐチベット族の焼身自殺について「中国政府は何が原因かを調べるべきだが、地方政府は恐らく正確に報告していない」と述べた上で、「外国の議員団やメディアが訪問し現状を報告すれば、中国の高官も真の姿を知ることができるだろう」と国会議員団のチベット訪問を要請した。 国会内でのダライ・ラマの講演は初めて。超党派の有志議員が主催し、社民、共産両党を除く与野党の議員134人が出席した。参加議員は「チベット及びウイグルなどに対する中国の不当な人権弾圧について、改善を中国政府に厳しく求めていく」などとするアピール文を採択し、「チベット支援国会議員連盟」を設立した。 ダライ・ラマは講演で、チベット族に対する人権抑圧について「共産党の役人は平和、慈悲、非暴力の文化であるチベットの仏教文化が分裂と独立の危険性をはらむという