南米ボリビアのアンデス高地にあるウユニ塩湖を訪れる日本人観光客が急増している。毎年1~3月ごろの雨期になるとうっすらと水がたまり、雲や人を映す様子が「天空の鏡」として評判になり、ボリビアに入国した日本人は2年でほぼ倍増。雨期は本来オフシーズンで、地球の反対側のへき地にもかかわらず、訪問客の大半が日本人という異様な状況だ。 真っ青な空に漂う雲。広大な湖の遠くに山や島影が見える。10センチほど水がたまった足元には、空と人、車がくっきりと映し出されていた。標高約3700メートル。空気は薄く、日差しはきつい。 「天空の鏡」は2009年にテレビ番組で取り上げられたのをきっかけに、CMや音楽CDのジャケットにもたびたび登場。「あの美しい湖面を一生に一度でいいから見てみたい」と、若者を中心に人気が高まった。(共同)