【台北・大谷麻由美】台湾中部・南投県埔里で予言者を名乗る自称「王先生」という男性が「東日本大震災から2カ月の11日に震度14の大地震が起き、高さ170メートルの津波が台湾を襲う。100万人以上が死亡する」などと予言。4月下旬からインターネットで広まり、埔里にはこの話を信じる一般市民ら数十人がコンテナ約200個でシェルターを作る騒ぎとなった。 台湾気象局は「『震度14』は存在せず、予言に科学的根拠はない」として惑わされないよう呼び掛けた。しかし、シェルターには飲料水や米、燃料などの物資が大量に運び込まれた。予言した地震発生時刻の午前10時42分37秒が近づくにつれ、見物人や台湾メディアでシェルター周辺はごった返し、警官約100人が出動した。