過激派組織「イスラム国」(IS)に加わろうとしたとしてトルコ南部で軍警察に拘束された日本人は、和歌山県内に住民票がある成人男性の可能性があることが24日、捜査関係者への取材でわかった。県警は男性が国外退去などで帰国次第、刑法の私戦予備の疑いも視野に任意で事情を聴く方針。 捜査関係者によると、警察庁から拘束された日本人の氏名などの連絡を受けた県警が調べたところ、男性の渡航前とみられる住民票が和歌山県内にあったという。県警は住所地に捜査員を派遣して、居住していたのかどうかや、渡航理由などについて確認を進める。 日本人がISに参加しようとした事案としては、2014年に北海道大の男子学生がISの戦闘員になるためシリアに渡航しようとしたが、警視庁が私戦予備・陰謀の容疑で事情聴取した。