台風21号による深刻な高潮被害で、神戸市東灘区の六甲アイランドで9月5日未明に起きたコンテナの火災は、今も完全な鎮火には至っていない。出火原因とされる金属のマグネシウムが水に触れると、化学反応で発熱・発火する性質があるため、処分に時間がかかるという。 東灘消防署などによると、同区向洋町西6の港湾施設のコンテナから出火。火元には当時マグネシウム計66トンを積んだコンテナが三つあり、台風21号による高潮で海水に漬かった後に火が出た。ほかのコンテナ約10個にも火災は広がった。 マグネシウムの特性から消防隊員は放水ではなく、砂をかけて温度を下げる消火作業を試み同11日までに火の勢いは弱まった。その後、荷主側が燃焼したマグネシウムを重機で取り除く作業を進めている。約1トンずつ袋詰めにするが、降雨の影響でマグネシウムが発火し、作業が度々中断するという。同消防署の担当者は「作業の進行具合から考えると鎮火
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