【大畑滋生】地図情報大手のゼンリン(北九州市)が8日発表した2013年3月期決算で、スマートフォンなどの携帯端末向け有料地図情報サービスの売上高が、これまでトップのカーナビ向けの売上高を初めて抜いた。 携帯端末向けの売上高は、33・2%増の141億円。売上高全体の4分の1を占める。無料の地図サービスが普及するなか、高山善司社長は「有料サービスの会員は、案外順調に増えた」と話す。 一方、10年3月期以降の売上高トップだったカーナビ向けは、スマホなどをカーナビ代わりに使う人が増えたこともあり、2・5%減の120億円だった。 全体の売上高は前期比5・1%増の549億円で、2期ぶりの増収。純利益は、ネット広告子会社の整理などで特別損失を計上し、6・0%減の18億円だった。 関連記事〈BCN〉ゼンリン、地図技術のサイト「TECHNOLOGYMAKESHAPPINESS -先端地図技術が創るスマ