三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)で先月末から始まった宮崎駿さん企画・構成の「幽霊塔へようこそ展―通俗文化の王道―」は、宮崎さんが中学時代に夢中になった江戸川乱歩の怪奇ロマン「幽霊塔」(1937年)がテーマ。かつてある豪商が時計塔の地下に迷宮を作って財産を隠そうとしたら自分まで迷宮から出られなくなり――という怖い因縁がある古びた「幽霊塔」で、謎めいた美女と出会った青年が恋に落ち奇怪な事件に巻き込まれる。時計塔、からくり、歯車、秘密の出入り口、地下迷宮、隠された財宝、運命を背負ったヒロインとの恋……と並べればお分かりの通り、1979年の初監督映画「ルパン三世 カリオストロの城」の元ネタになった作品だというので、「カリ城」ファンとしては見逃せません。 展示の見どころは三つ。宮崎さん描き下ろしパネル19枚、「カリ城」巨大ジオラマ、中央吹き抜けホールにそびえる時計塔(高さ12.5m)です。 パネ
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