戦時下の女性の暮らしを描いたアニメ映画「この世界の片隅に」がロングランヒット中だ。原作マンガの作者こうの史代さん(48)は「映画がヒットし、戦争を体験した世代にも見てもらえてうれしい。戦争の時うちもこうだった、いやうちは、と体験を伝え家族で語り合うきっかけにしてほしい」と話す。 映画は若者だけでなく、こうのさんの望み通りふだんアニメを見ないような年配層も引きつけている。ツイッターには、親や祖父母の漏らした感想を伝えるツイートが数多く見られる。 「マンガはパーソナルな媒体。映画のいいところは、みんなで見て、一緒に泣いたり笑ったり感想を話したりできるところです」 こうのさんは広島市出身。主人…