イタリア北部で20日起きた地震で、崩壊した家屋に閉じ込められていた女児(5)の救助を、米ニューヨークにいたいとこの男性(34)がイタリアの警察に電話で依頼、女児が無事に救出されていたことが分かった。ANSA通信が伝えた。 男性はコロンビア大の研究員のマルチェロさん。故郷で地震が起きたとのニュースを見て、北部フィナレエミリア近郊に住む両親に電話したところ、いとこのビットリアちゃんが閉じ込められたが、地元の電話回線のトラブルで救助の要請ができないと告げられた。 そこでマルチェロさんがイタリアの113番(日本の110番に相当)をダイヤルしたところ、ローマの警察本部につながった。警察本部から連絡を受けた現地の消防が、ビットリアちゃんを間もなく救助した。 マルチェロさんの父親は「奇跡の救出だ」と話した。現地からかかりにくかった緊急電話が、海外からつながった理由は不明。(共同)