7月23日に行われた東京オリンピックの開会式。さまざまな「見どころ」や「突っ込みどころ」が満載だったが、台湾人や台湾にかかわる人々を歓喜させた一場面があったことは、すでに多くの人々が知っていることだろう。 各国・地域の選手団が入場行進する際、NHKの和久田麻由子アナが言った「台湾です!」という一言だ。 この言葉はツイッターなどで拡散され、「そうです!台湾です!」、「台湾なんです!」「この一言がうれしくて、なんか、涙が出てきた……」などの言葉が次々と並んだ。 台湾メディアも「台湾に誇りの瞬間をもたらした」と報道し、開会式から1週間近く経った今でも、反響は波のように広がっている。 「台湾です!」の一言がうれしくて… その瞬間は、突然やってきた。 開会式の入場行進が始まってしばらく経った頃、105番目の選手団が入場してきた瞬間、場内に「チャイニーズ・タイペイ」というアナウンスが鳴り響いた。他の選