新型インフルエンザの感染が広がる中、不安につけこんで薬を売りつけたり、金をだまし取ろうとしたりする手口が相次いでいる。 「インターネットで人気の豚インフルエンザの薬を販売しています」。15日夜、北海道網走市の女性宅(70)に、若い男の声で不審な電話があった。男は100錠で8千円と具体的な金額も提示したが、女性は「そんな薬あるわけないでしょ」と相手にせず、電話を切ったという。網走署は、薬事法で禁止されている未承認薬や偽薬の販売の疑いのほか、新型インフルエンザ騒動に乗じた詐欺目的の疑いもあるとみる。 長野県北部の農業を営む50代男性宅には、19日夜、長男を名乗る男から男性の携帯電話の番号を聞き出そうとする電話があった。男性が長男と声が違うと指摘すると「新型インフルエンザにかかった」と説明したという。同じ19日、新潟県小千谷市の50代女性宅にも息子を名乗る男から「インフルエンザにかかって保健