頭痛といえば片頭痛。 ただし、外来で最も遭遇するのは緊張型頭痛である。ちなみに、片頭痛と緊張型頭痛の合併はしばしばある。 典型的な片頭痛は、思春期から20代半ばぐらいまでに始まり、多くは50代、60代にかけて徐々に終熄していく。 今回は、片頭痛治療に漢方を用いて効果のあった症例を紹介する。 60代女性 片頭痛(天候左右要素あり) 初診時 若い頃から片頭痛。 最近5日間連続で頭痛。鎮痛剤が効かなくなったとのことで来院。 光刺激あり 臭い敏感あり 嘔気あり 肩こりあり 過去に貧血を指摘されたことあり 天候左右性要素あり 片頭痛成分多めだが、連日の鎮痛剤内服で悪循環に陥っている(薬物乱用型頭痛)可能性もあり。 頭部CTで特記所見はないが、年齢からするとやや萎縮ありか。 呉茱萸湯3P3Xをベースとした片頭痛対策に加えて、天候左右性要素には五苓散頓服で対応。 過去に貧血を指摘されているとのこと。念の