10日、人影が消えたローマ市内の観光名所「スペイン階段」(ロイター) 【北京=中川孝之】イタリアでの新型コロナウイルス感染拡大の要因として、近年結びつきが強まる中国との関係を指摘する声が上がっている。イタリアは中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に昨年参加し、民間レベルでも人の行き来が拡大しているためだ。 中国外務省によると、王毅(ワンイー)国務委員兼外相は10日にイタリアのディマイオ外相と電話会談し、マスクの提供や医療チームの派遣を申し出た。電話会談は2月28日にも行われ、王氏は「健康のシルクロード」を共に築きたいと語り、支援の意向を伝えていた。 習近平(シージンピン)国家主席は昨年3月にローマを訪問し、先進7か国(G7)との間では初めてとなる「一帯一路」の協力文書をコンテ首相と交わした。両国は今年を文化・観光交流を促進する年と位置づけ、1月にローマで記念式典も開いた。 こうした関係強化が裏
![イタリア、急速に深化した対中関係が裏目に?「感染拡大の要因」指摘の声 : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/95ad1faef2c9bf33a99ddfa0d4116f057cc51387/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.yomiuri.co.jp%2Fmedia%2F2020%2F03%2F20200311-OYT1I50059-T.jpg%3Ftype%3Dogp)