CHINA_PUBLISH_03：中国：発禁と抵抗2007年1月19日、香港の英字紙・SOUTH CHINA MORNING POST（南華早報）は、2004年から2006年にかけて中国国内で出版された8冊の本が当局によって発禁処分を受けたと報道した。1この報道は中国の内外で大きな注目を浴びた（中国国内では公式の報道は一切なく、ネットで情報が広がった）。 中国では1年前の2006年1月に『中国青年報（中国共産主義青年団の機関新聞）』の付属週刊紙『氷点』が中国共産党の歴史認識とは異なる論文を掲載したとして停刊の処分を受け、その編集主幹が免職になるという事件があり、言論の自由をめぐり中国内外で大きな議論を呼んだばかりであった。そうした中で、今回また一挙に8冊の本が発禁処分を受けるという出来事が起こったのである。 今回の発禁は『氷点』の停刊の時よりも更に衝撃が大きく、注目度も高い。それは何故か。 先ず時期的に言えば、今年は55万人以上の知
