アジアの未来と中日の役割 日本と中国 率直に物事が言い合える関係になれ アジア共同体 楽観的な姿勢を忘れずに 中国研究者として名をはせている早稲田大学アジア太平洋研究科の天児慧教授。中日関係の現状をどうとらえているのか。昨年末、学会のため訪中したのを機に、天児教授へのインタビューが実現した。「本当に良い中日関係とは、互いに率直に物が言い合える関係だ」という氏の信念は変わらず、違いを乗り越え、中日関係を軸とした「アジア共同体」の実現に夢をはせる。時にはやさしく、時には厳しく、熱っぽく明日の世界を語った。 ■日中関係こそかなめなのだ Q 中国と日本の関係を世界においてどう位置づけていますか? A 日中関係が"关键"(かなめ)なのです。日中関係が良くなるというのは、相互理解ができて、互いの悪いところ、良いところが客観的に認識できて、それで協力し合う関係ができたたら、これが世界を動かし、今までの歴