楽天モバイルが24年内にも単月黒字化を達成しそうだ。業績改善が続いており、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)ベースで24年7〜9月期の赤字は約97億円まで縮小した。契約数が伸びた影響が大きく、13日時点では812万回線に達した。楽天G連結での営業利益も5億円となり、17四半期ぶりに営業黒字に転換した。 もっとも今回のモバイル単月黒字化に向けた業績改善は「荒業」である。これまでの定義を変え、モバイル契約者によるグループ各社の業績への貢献を新たに上乗せしているからだ。 楽天モバイルは24年内にEBITDAベースで単月黒字化を目指すとしてきた。この目標に向け契約数は好調に伸びているが、もう1つの指標であるARPU(1契約当たりの月間平均収入)が伸び悩み、黒字化に向けたハードルになっていた。そこで楽天モバイルは今回の決算からARPUの定義を変更し、新しく「モバイルエコシステム貢献額」という