自衛隊にはかつて鉄道部隊がありました。陸上自衛隊が千葉に有していた「第101建設隊」ですが、わずか6年で消えてしまいます。どんな実態で、なぜ短命に終わったのでしょうか。 もともとはストライキ対策だった 軍隊による鉄道貨物輸送は、現在勃発中のウクライナにおける事案でも活用されています。戦車や大砲を運んだり、ロシアの妨害で船に積みきれない国産穀物を代行輸送したりと、八面六臂の活躍。これに日本の防衛省/自衛隊も注目し、国土交通省の鉄道貨物についての検討会で重要性を訴えるなど、これまでの「トラック輸送重視」から「鉄道回帰」へと大きくハンドルを切りそうな勢いです。 拡大画像 陸上自衛隊もかつて保有していた9600形蒸気機関車(乗りものニュース編集部撮影)。 そんな自衛隊ですが、実は創隊間もない1950~60年代の頃は、陸上自衛隊を中心に、武器輸送の大半を鉄道に頼っていました。当時、主要道路の大半は未