<sui-setsu> 波風を立てぬようひそかに手を回したつもりが、完全に裏目に出てしまう典型的な事例だろう。 4月26日未明に再放送予定だったNHK・Eテレの情報番組「バリバラ」の内容がオンエア直前に差し替えられた一件である。 番組ホームページによると、バリバラは「生きづらさ」を抱えるマイノリティーのバリアーをなくすため、笑いを織り交ぜた本音トークでタブーにも挑むという。 再放送が見送られたのは4月23日放送の「バリバラ桜を見る会~第1部」。冒頭でアブナイゾウと称する首相が「公文書 散りゆく桜と ともに消え」と詠んで笑わせ、中盤ではジャーナリストや在日コリアン3世が自ら受けたバッシングの苦しさを語り合った。