主要7カ国(G7)外相会合のため英国に滞在していた茂木敏充外相は5日午前(日本時間同日午後)、韓国の鄭義溶(チョンウィヨン)外相と約20分間会談した。日韓関係の健全化に向けて意思疎通を続けることで一致したが、歴史問題を巡る隔たりはなお大きく、残り任期が約1年となり求心力低下が指摘される韓国の文在寅(ムンジェイン)政権下での関係修復は難しそうだ。 会談は鄭氏が外相に就任した今年2月以降初めてで、対面での日韓外相会談は2020年2月以来。鄭氏はG7外相会合に招待されて訪英していた。バイデン米政権は北朝鮮の非核化に向けて日米韓の連携を重視しており、日韓関係筋は「米側の意向をくむ形で、何とか会談が実現した」とみる。