自民党総裁選不出馬について記者団の取材を終える菅義偉首相(左から2人目)=首相官邸で2021年9月3日午後1時9分、竹内幹撮影 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)は、菅義偉首相が不出馬を表明したことで新人候補が争う混戦となりそうだ。構図が固まっておらず、党内各派は態度を決めていない。衆院選が近いため、新総裁が「選挙の顔」になるかを優先する議員心理が働き、「人気投票」の側面が強まる。各派の締め付けも利かず混迷を深めている。 特徴は「派閥の流動化」 「影響を出さないようにしっかりやっていきたい」。河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=は6日、総裁選に出馬した場合、担当する新型コロナウイルスワクチンの業務に支障がないか記者団に問われると、こう強調した。 河野氏は出馬する意向で、麻生派(53人)では若手を中心に河野氏を担ぐ動きが広がるが、会長の麻生太郎副総理兼財務相は支援に後ろ向きで、派を