自民党総裁選(12日告示、27日投開票)は、過去最多となる9人が立候補表明した。議員票が分散することで、党員・党友票の重みが大幅に増す見通しで、国民的人気の高い上位2人による決選投票となる公算が大きくなっている。ただし、議員票の比率が高まる決選投票では「派閥復権」を模索する動きもあり、派閥色が強まる可能性もある。 「決選投票は3人のうちの2人だな」 ある候補予定者は、小泉進次郎元環境相(43)、石破茂元幹事長(67)、高市早苗経済安全保障担当相(63)の3氏が選挙戦の軸になると予測した。 3氏は報道各社の世論調査で「次期総裁にふさわしい人」として高い支持を集める人気候補。特に石破、小泉両氏はおおむね2割前後の支持率を得ており「このままいけば決選は小泉、石破の2人だ」(自民関係者)との観測が強まって…