映画「アバター」と同じ原理で自分を目立たせるコガネムシ。なんのこっちゃと思ったら、ステレオ映像用メガネで利用されている円偏光を識別できる能力の話だった。この能力を持つ生物は、知られている限りこのコガネムシが2例目。 Beetles Stand out Using 'Avatar' Tech 北米に生息する甲虫類(jewel scarabs)の一種 Chrysina gloriosa を円偏光フィルタ越しに見ると、目立つ模様が浮かび上がる(physorg.comの記事、比較写真あり)。このこと自体は昔から知られていたが、ではなぜそんな模様があるのか、何かの役に立っているのかと調べてみると、どうやらこのコガネムシ自身が円偏光を識別する視覚をもっているようだ(つまり、仲間内ではこの模様は見えるらしい)、というのがこの研究。 直線偏光成分を識別できる生物はそれほど珍しくなく、たとえばミツバチの複眼