【ワシントン=岩田仲弘】「森喜朗氏(83)は去らねばならない」。米国内で東京五輪の独占放送権を持つNBCテレビがウェブサイトに載せたオピニオン記事は、女性蔑視発言による森氏の東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長辞任に大きな影響を与えた。寄稿した米パシフィック大教授(政治学)のジュールズ・ボイコフ氏(50)は12日、本紙の取材に「森氏の発言は五輪に深く根づいた性差別の問題をさらけ出した。国際オリンピック委員会(IOC)もこれを機に不公正の是正に取り組むべきだ」と訴えた。
![辞任劇に影響与えた米国のボイコフ教授、森発言を批判「組織委を男性のみの同窓会とみなしていた」:東京新聞 TOKYO Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/455a2ec6bb70e96f76b8234d874e84881b9b6bae/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.tokyo-np.co.jp%2Fimage%2Farticle%2Fsize1%2F2%2F9%2F4%2F7%2F29471f7300d37a1b39950f72ec9a17e3_1.jpg)
衆院憲法審査会は二十四日、憲法で国家権力を縛る「立憲主義」などをテーマに議論した。自民党の中谷元氏(与党筆頭幹事)は、二一条の表現の自由に制約を加えている同党の改憲草案について「極めて当然のこと」と、一定の制約が必要との考えを示した。草案の撤回にも応じなかった。 (清水俊介) 現行憲法の二一条は集会、結社、言論の自由を規定。草案は「公益及び公の秩序を害すること」を目的とした活動は認められないと付け加えた。自民党は憲法審の再開に当たり草案を事実上封印すると表明したが、撤回はしていない。 この日の審議で民進党の奥野総一郎氏は、二一条に触れ「精神の自由の尊重は憲法の基本原理。修正を加えることは改正限界を超える」と問題視した。これに対して中谷氏は「オウム真理教に破壊活動防止法が適用できなかった反省を踏まえた」と説明。「公益及び公の秩序を害すること」という表現が「制限を厳しく限定している」として
「原稿チェックもとても丁寧。自分では気付かなかったミスもフォローしてくれる」「高いけど、高いなりの仕上がりの美しさ」 同人誌作家たちが印刷所について、良いと思う点を挙げるツイッター。その中で、誠実な対応や印刷の品質で高い評価を得ているのが緑陽社(府中市分梅町)だ。 武川優(まさる)代表(61)は「高い印刷代を払っても、いい作品を作りたいという作家が支持してくれている」と自信をみせる。 同社は武川氏の友人が一九八〇年に創業し、武川氏も入社。当初はハンコや名刺の注文を受けていたが、事業は軌道に乗らなかった。しかし、近所の同人誌サークルに印刷を頼まれたのが転機になり、「口コミで評判が広まり、注文が次々と入ってきた」。 八〇年代は「キャプテン翼」や「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」などの漫画やアニメが流行し、パロディーの同人誌が続々と作られていた時代。友人に代わって代表になった武川氏は、同人誌印刷に
テレビアニメ「電脳コイル」は不思議な作品だ。舞台となる街は二〇二〇年代だが、住宅地に田畑が隣接する現代の地方都市そのまま。宇宙人もロボットも登場せず、描かれるのは小学生の日常生活だ。たった一つ、主人公の小学生たちが掛けている“電脳メガネ”−現実の世界に仮想のペットなど電脳世界の情報が重なって映し出される−だけが目立つアイテムだが、設定やキャラクターで奇抜さを競い合う最近のアニメの中では、際だって地味。なのに、現実と電脳世界を行き来する物語に引きずり込まれてしまう。 「子どものころから、日常世界のすぐ近くに見えない世界があるという感覚が好きでした。電脳メガネを使えば、そんな世界が描けるかなと思ったのが構想の最初です」。原作者で、本作が初監督作品の磯光雄さん(42)はそう語る。昨年五月から放映されると、反響は終了後も続き、東京国際アニメフェア、文化庁メディア芸術祭などで次々と受賞。今月二日、第
「わが国は日中戦争に引きずり込まれた被害者」という田母神俊雄航空幕僚長の文章に、近現代史に詳しい学者らはあきれ顔。内容をことごとく批判し「レベルが低すぎる」とため息が漏れた。 「小学校、中学校から勉強し直した方がいいのでは」と都留文科大の笠原十九司(とくし)教授(日中関係史)は話す。空幕長の文章は旧満州について「極めて穏健な植民地統治」とするが、笠原教授は「満州事変から日中戦争での抗日闘争を武力弾圧した事実を知らないのか」と批判。「侵略は一九七四年の国連総会決議で定義されていて、日本の当時の行為は完全に当てはまる。(昭和初期の)三三年にも、日本は署名していないが『侵略の定義に関する条約』が結ばれ、できつつあった国際的な認識から見ても侵略というほかない」と説明。「国際法の常識を知らない軍の上層部というのでは、戦前と同じ。ひどすぎる」と話す。 「レベルが低すぎる」と断じるのは纐纈(こうけつ)厚
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