Jリーグは15日、20周年を迎える。93年5月15日、国立競技場で開幕した川崎-横浜M戦。当時スタンドで観戦していた東京MF石川直宏(32)が明日の5・15、ナビスコ杯新潟戦で国立のピッチに立つ。サッカー少年として抱いた夢を現実のものにした20年を振り返ると、Jリーグとともに成長した足跡があった。 夢にまで見た光景が、目の前に広がった。満員の国立。スタンドに揺れる各クラブの巨大フラッグ。上空には飛行船が飛んだ。川淵チェアマンによるJリーグ開会宣言の後、ライトに照らされながらV川崎と横浜Mの選手が入場。チューブ前田による君が代独唱の余韻も冷めやらぬ中、花火が打ち上げられた。5万人によるカウントダウン。キックオフのホイッスルが、Jリーグの始まりを告げた。 カズが大好きだった12歳になったばかりの少年。石川が国立のスタンドから見たあの時の光景は、今もはっきり覚えている。 「すべてが変わった瞬間。
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