日本無線(東京都中野区、小洗健社長)は、人工知能(AI)を用いた画像認識技術とレーダーを組み合わせた横断歩道監視センサーを開発した。「大人」や「子ども」「自転車に乗っている」など横断者ごとの属性を分類し、位置や移動速度を計測する。同センサー技術を活用した防犯対策や各種施設内の24時間監視向けの製品群を2021年から展開する。第1弾として高速道路向け逆走探知システムを製品化する予定。5年間で売上高50億円を目指す。 横断者の属性を認識するAI画像認識技術と、位置・速度を計測するレーダーを統合処理することで高度な認識機能を実現する独自のセンサーフュージョン処理技術を採用した。これにより、従来は十分な分析が難しかった曇りや雨などの悪天候や夜間時でも、横断者の属性分類を行いながら、高精度な位置・速度計測ができる。対象の横断歩道全体の様子が俯瞰(ふかん)できる位置に取り付けて利用する。 横断歩道監視