志賀町富来牛下(うしおろし)の「レストラン巌門」が三十日限りで営業を終え、「能登ブーム」も支えた半世紀を超える五十二年間の歴史に幕を閉じた。建物は近く取り壊されるという。(小塚泉) レストランは、景勝地の巌門近くに一九六二(昭和三十七)年に開業。巌門は松本清張原作の映画「ゼロの焦点」の舞台になり、能登ブームの火付け役にもなった。近くに遊覧船巡りの発着地もあって、ピーク時には年間二百万人余りが訪れた。 近年は二〇〇七年の能登半島地震や、東日本大震災などの影響も受け、二十万人を割り込み、閉店を余儀なくされた。従業員の一人は「かつては定期観光バスで駐車場がいっぱいで、トランシーバーで連絡を取りながら誘導しました」と懐かしんだ。
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