↑震災後:2011年10月撮影。道路が水浸し。 被害総額はおよそ1億5000万円。 最低でも8000万円が必要となる。 しかし少ない漁師たちでまかなえる金額ではない。 高齢化率82%、60歳以下の者は10人にも満たない限界集落の島。 震災を機にこの島が行政から、 見捨てられてしまってもおかしくはない状況にある。 「このままでは島は終わってしまう」 「だからといって行政はあてにできない」 「自分たちで何とかするしかない」 島には移住してきた若者がいた。 その一人が中小路昇さん(42歳)だ。 2005年に神奈川から脱サラして漁師見習いとして島に移住。 漁師としては3年前に独立。 最近になってカキ棚も譲り受け、 カキの養殖業も手伝っていた。 その矢先の震災だった。 はっきりいってすべてパー。 数千万円かかる仕事道具がなくなってしまったのである。 しかし中小路ら漁師仲間など7人が集り、 復興するた