テクノロジーの進化が著しい広告業界において、いまだ「経験と勘」に頼る部分が大きいのがクリエイティブだ。テレビCM分析において140社以上の実績があり、国内No.1の評価(2019年/ショッパーズアイ調査)を受けるサイカは、クリエイティブ・エージェンシーkazepro(カゼプロ)との提携を発表し、クリエイティブの分析・制作サービスを開始した。「狙って業績を上げる」クリエイティブ制作を実現する鍵は何か。サイカ、カゼプロの両代表に話を聞いた。 「ROIは禁句」から脱し、売れるクリエイティブを ──テレビを始めとするオフラインの広告でも、クリエイティブの効果測定を求める声は大きくなっています。クリエイティブ・エージェンシーkazepro(以下、カゼプロ)を立ち上げ、一流クリエイターとのプロジェクトを数多く手がけてきた戸練さんは、こうした潮流をどう捉えていますか。 戸練:当然ながら、広告の目的は広告