自分にとって本当に大事な相手とはどのような人か。老年精神科医の和田秀樹さんは「遠慮しなければ成り立たない関係なのであれば、夫婦であろうが、親友であろうが、その時点で『いい関係』とは言えない。自分にとって大事な人とは、本当に気が合い、心の支えだと感じられて、互いに愛情を持ち、一緒にいると心が安らぎ、何でも打ち明けられる人である。そこの峻別をしっかり行い、自分にとって本当に大切な人間関係を見極める必要がある」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、和田秀樹『65歳からのひとりを楽しむ「いい加減」おつき合い』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。 ■人目を気にしていると、結局損をする 人に嫌われたくない。そう思っていると、自分が他人にどう思われているかが絶えず気になります。 しかし、人の目を気にするのは、多くの場合「独り相撲」です。 まず、見ず知らずの人には、どう思われたとしても